電気工作物の工事、解体工事等における電気主任技術者の保安監督の必要性について(注意喚起)

本件概要
 
今年度、中国管内において、建物の解体工事中に波及事故が発生し、報告規則に基づく事故報告を受理しました。

 鳩が電気設備の高圧充電部に接触したため発生した事故ですが、一歩間違えれば、工事関係者や一般公衆の感電事故につながる可能性があったもので、また、設置者と電気主任技術者の間で十分な情報交換がなされていれば、防止できていた事故です。

 電気事業法43条において、事業用電気工作物の工事、維持及び運用に関する保安の監督をさせるため、電気主任技術者を選任するとあります。 設置者は、電気工事及び電気設備に接触する可能性のある工事※に関し、その情報を電気主任技術者に共有してください。 電気主任技術者は、自らの責任において、その安全性確保・事故防止のための最善の処置を行ってください。
※工事中に発生した電気事故事例
 いずれも電気主任技術者が立ち会っていない状況で発生

 1.外壁工事などで高圧設備に近接していた事例
 

 2.掘削、クレーン作業で高圧設備を損傷させた事例
 

 3.工事前の事前調査で部外者が設備内に立ち入った事例
 

 4.低圧工事で工事作業者が作業中に感電した事例
 
                           イラスト:(一財)中国電気保安協会提供